前原小学校 授業レポート 第2弾:新しい授業の形

前回より4回シリーズでリアルな小学校外国語授業の現場をお伝えしている前原小学校授業レポート。

今回は、ドキドキの初授業!から第2弾となる3回目の授業の様子をお伝えします。
(2017年5月~7月授業レポート)

第2弾:新しい授業の形(2017年5月30日)
本日は3回目の前原小学校外国語授業の様子をお伝えします。

2回目(5/16)の授業で、小金井市の教育委員会や国立大学の小学校英語教育の専門家の教授に授業をご見学いただき、授業について率直なご意見をいただきました。今回はそのご意見を元に、石井先生が考えてくださった新しい授業をお送りします。

新しい授業内容は・・・

★授業のミッション★
EnglishCentralで
英語のシャワーを浴び、英語のマシンガンを放ち、
「I like ~ が言える!わかる!」(学んでほしいゴール)

★流れ★
①みんなで学ぶ
②それぞれ学ぶ
③PAでテスト(アクティビティ)
④感想をノートに記入
⑤感想を発表


授業ミッションにその授業で学んでほしいゴールが追加され、授業の流れも変更しました!(変更点太字)

第1−2回では、基本的に児童が自由に自分のペースで学習をすすめる個別学習スタイルで授業をしていましたが、見学した先生方から下記のような改善点をいただき授業のミッション追加と授業の流れを変更しました。

・第2回授業でいただいた改善点:
 ・ 一人ひとりがきれいな発音を聞いて練習できるのは良い!しかし、おうむ返しのように聞こえる英語の音を真似してるだけだと、児童の中で英語のフレーズとその意味が結びつけて学習できていないのではないか

 ・ 英語のフレーズを学ぶときは、その意味と使う場面のイメージをセットで教え、コミュニケーションとして使えるものだと学ぶことが大切なため、学習のゴール設定や児童同士が学んだフレーズを使って話すアクティビティを入れた方が良いのではないか

先生方のご指摘通り、繰り返しの練習で発音は確実に伸びていてもそれがどんな場面で、どんなニュアンスで使えるかも同時に学ばないと英語でコミュニケーションが取れるようにはなりません…

前原小学校の授業では、「一人ひとりが自分のペースで楽しく学び、そして英語でコミュニケーションがとれる」を目指しているため、ご意見をもとに授業を進化させていきます!

では、ここから授業内容のレポートです↓
チャイムがなり、授業開始
児童はそれぞれ自分のパソコンをひらき、EnglishCentralを検索&アクセスします。

3回目の授業ともあり、ログインやコースにアクセスするのも友達に聞きながらできるようになりました。本当に児童の吸収の早さには、いつもびっくりします。

準備ができたら、授業の目標や流れを石井先生が説明。

本日の授業で学ぶ動画を前の大画面で全員で見た後、全員で一文ずつ動画のセリフを音読し、文章の意味と発音を確認します。(流れ①)

本日の動画 「I like apple」
次に、個別 または 友達と一緒に動画で学習します(②)

「見る」でリスニングと単語の確認をし、「話す」ではセリフを音読し、音声認識による発音のフィードバックを受けて、もう一度音読に挑戦します。

※「話す」での発音練習の方法
①動画のセリフを聞いて、自分で音読します。

②音読すると発音の得点が表示されます。(100%を目指して何度も音読)

③2度目に挑戦する前に、自分の発音とネイティブの発音を聞き比べ再度音読します。
④さらに、音読すると字幕が緑(よくできている)・黄色(できている)・赤(改善が必要)に変ります。

各単語をクリックすると写真のように改善する部分を教えてくれるので、その音に気を付けて音読していきます。

個別学習が終わったら、学習した「I like ~」のフレーズを使って全員でアクティビティ(③)

まず、全員が輪になり、輪の真ん中にフラフープを置きます。

最初に、石井先生が「 I like soccer!」と好きなものをいい、同じようにSoccerが好きな子は「Me too!」と言いながらフラフープを踏みます。慣れてきたら、児童が好きなものを「I like~」を使って言い、同じようにアクティビティをしてフレーズの使い方や単語を覚えていきます。
最後に、ノートに今日の感想やできたこと・次頑張りたいこと等の振り返りを書いて本日の授業を終えました。

授業後、石井先生から嬉しいお話が…

EnglishCentral を家でパソコンやスマホを使ってお母さんと練習したり、自習の時間に自主的に学習する児童が何名か出てきたそうです!

実際に教師ツール(※)で学習履歴を見てみると…

なんと「見る」で動画44本、「話す」で151セリフも音読練習した生徒が!!(授業内では平均で動画は1‐2本、5‐10セリフを話します)

英語に興味を持って、自分で進んで学習していく児童が出てきて、スタッフとしても嬉しい限りです。
※教師ツールについては第3弾の授業レポートで詳しくお伝えします。

さらに進化する前原小学校の授業は、第3弾でお伝えします!